血液中のLDL（悪玉）コレステロールや中性脂肪が過剰な状態またはHDL（善玉）コレステロールが少ない状態をいいます。 その中でも動脈硬化と関連が深いのはLDLコレステロールです。LDLコレステロールが必要以上に存在すると血管に コレステロールが蓄積され動脈硬化を起こし放置しておくと血管が狭くなったり詰まったりします。 これが心臓で起こると狭心症や心筋梗塞になり脳で起こると脳梗塞になり突然死に至ることもあります。

正常な血液の流れ		脂質異常症		血管が狭くなり、詰まる

	血液(赤・白血球)
	HDL(善玉) コレステロール	余分なコレステロールを身体組織 から回収する働きがあります。
	LDL(悪玉) コレステロール	肝臓から身体の組織などに コレステロールを運ぶ役目があります。
	中性脂肪 (トリグリセライド)	エネルギーとなります。

	高LDL(悪玉)コレステロール血症	LDL(悪玉)コレステロール 140mg/dl以上
	低HDL(善玉)コレステロール血症	HDL(善玉)コレステロール 40mg/dl未満
	高トリグリセライド(中性脂肪)血症	トリグリセライド 150mg/dl以上

	脂質異常症は自覚症状のない疾患です。
	血管内にできたコブによって血管が狭められると血液の循環が妨げられるようになります。 血管がつまると狭心症や心筋梗塞脳梗塞を引き起こします。

		食べ過ぎは禁物です。
		動物性脂肪はひかえましょう。肉より魚・大豆製品がおすすめです。
		コレステロールの多い食品は控えめにしましょう。 ■食品中のコレステロール含有量を知りたい方はこちらへ→
		甘いものはほどほどにしましょう。
		食物繊維を多くとりましょう。野菜・海藻・きのこ類など。
		ビタミンを多くとりましょう。
		食事は時間をかけてゆっくり食べましょう。
		アルコールはほどほどに。 日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本程度にしましょう。
		タバコはやめましょう。
		適度な運動を習慣づけましょう。
		体重をコントロールしましょう。
		睡眠を十分取りリラックスした時間をもちましょう。

	食事療法や運動療法でもLDLコレステロール値が目標値まで下がらない場合は 薬物療法を行います。 LDLコレステロール値が下がっても中断せずに、続けることが重要です。